この記事を読むとわかること
基本情報技術者試験の基礎理論の情報量で、
平均情報量がでてくるけど式を見ると期待値だった。
なぜ平均と呼ぶのか(呼んでいいのか)、自分なりの解釈をまとめた。
平均情報量
は事象の生起確率
は事象の情報量
式をみると、各事象の生起確率に情報量を乗算しているので、
期待値ではないかと疑問がでる。
平均値は、実は、ある状況下では、期待値に等しくなる。
期待値と平均値は?
ある標本サイズの観測データ,,,.....において、
期待値と平均がどのように定義されるか見ていくと
母集団より、という値が観測される確率をとする。
また、回の観測において
が観測される回数をと置き、
期待値と平均とする。
ここで、大数の法則から標本サイズがまで大きくなる時、
となる。つまり、標本数がの時、 とが等しくなる。
結論
算術平均も期待値も、大数の法則にのっとって、式を変形すれば、等しい。
そのため各事象の情報量の期待値を求めている平均情報量は、
平均っていう言葉を使っても何ら不思議ではない。